まんが日本昔ばなし「ふとんの話」
あらすじ
昔々、貧しい農家の老夫婦がいました。夫婦には布団がなく、寒い夜には布切れをまとって寝ていました。
ある夜、老夫婦が寝ていると、家の外から「寒い、寒い」という声が聞こえてきました。老夫婦は布団がないので外に出ることができません。
すると、声が「私は欲ばりな蛇だから、布団を一枚だけちょうだい」と懇願しました。老夫婦はかわいそうに思い、布切れを一枚外に出してやりました。
すると、蛇は「ありがとう」と言って去っていきました。それから数日後、再び蛇の声が聞こえてきました。
「私はもっと欲ばりな蛇だから、布団をもう一枚ちょうだい」
老夫婦はためらいましたが、また一枚布切れを外に出しました。すると、蛇は「ありがとう」と言って去っていきました。
数日後、また蛇の声が聞こえてきました。
「私は一番欲ばりな蛇だから、全部の布団をちょうだい」
老夫婦は困りましたが、蛇に同情して全てのかけ布団を窓から外に出してやりました。
すると、蛇は「ありがとう」と言って布団を飲み込みました。そして、老夫婦の家の周りを3周回ると、田んぼのほうに消えていきました。
翌日
朝になると、老夫婦が家の中を見渡すと、新しい掛け布団が3枚置いてありました。老夫婦は大喜びし、欲ばりだった蛇が心を改めたのだと気づきました。
教訓
- 思いやりを持つことの大切さ
- 欲張らないことの大切さ
- 困っている人を助ければ、いつか自分に返ってくる