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ぶよの一時三年

まんが日本昔ばなし『ぶよの一時三年』

概要

「ぶよの一時三年」は、まんが日本昔ばなしで放送された第298話。日本の昔話の一つで、時間を超越する不思議な体験を描いた物語です。

あらすじ

あるところに、いたずら好きで悪ガキの少年・ぶよがいました。ある日、ぶよは村の祠で遊んでいた老婆に出会います。老婆はぶよに「この笛を吹くと、時間が1年進むぞ」と言いました。

好奇心旺盛なぶよは笛を吹いてみました。すると、本当に1年が経ち、ぶよは青年になっていました。しかし、ぶよは悪戯を繰り返すばかりで、誰からも好かれませんでした。

ある日、ぶよは老婆に再会します。老婆は「また笛を吹くと、時間が1年戻るぞ」と言いました。ぶよはそれを利用して、自分の好きなことを思う存分しようと笛を吹きました。

しかし、笛を吹くたびに1年が経ち、ぶよはあっという間に老人になってしまいました。それでも、ぶよは悪戯をやめませんでした。

ある日、ぶよは村の子供たちと遊んでいる途中で転倒し、頭を打ってしまいます。すると、意識をとり戻したとき、なんとぶよは少年の姿に戻っていました。

ぶよはようやく自分の悪行が間違っていたことに気づき、改心します。そして、それからは決して悪戯をせず、良い人として一生を過ごしました。

教訓

この物語は、時間を有効に使わないと後悔する、という教訓を含んでいます。また、たとえ悪事を働いても、改心する機会はいつでもあることを示しています。

ねずみと爺さ

「ねずみと爺さ」

あらすじ

貧しい爺さんが山へ柴刈りに出かけたところ、大きなねずみに「この木を伐ってくれればお前の願いを叶えてやる」と声をかけられます。爺さんはねずみの願い通りに木を伐ると、巨大な千両箱が現れます。爺さんは大喜びで箱を持ち帰りますが、隣に住む欲張り爺さんは箱の中身を覗こうとしたところ、ねずみに噛まれてしまいます。

怒った欲張り爺さんはねずみ退治の策略を考えますが、すべてねずみの知恵によって失敗に終わります。業を煮やした欲張り爺さんは箱ごとねずみを川に投げ捨てますが、ねずみは川から逃れ、爺さんの家に戻って欲張り爺さんの足の指を噛み切り、箱ごとどこかへ逃げてしまいます。

登場キャラクター

  • 貧しい爺さん: 善良で正直な性格。
  • ねずみ: 巨大で賢い。貧しい爺さんを助ける。
  • 欲張り爺さん: 欲深くずる賢い。貧しい爺さんの箱を狙う。

教訓

  • 願いは叶うが、欲張ると痛い目を見る。
  • 賢さは悪意よりも強い。
  • 正義は必ず勝つ。

背景と起源

「ねずみと爺さ」は、日本の昔話によく見られる「かちかち山」型の物語で、善悪が対比されています。この物語は江戸時代に出版された『鼠の早物語』に収録されています。

文化的影響

「ねずみと爺さ」は、日本の漫画やアニメの題材として数多く取り上げられています。また、日本各地にこの物語にちなんだ地名や寺社が存在しています。

牛鬼淵

『牛鬼淵』

あらすじ

昔、四国のある村に、牛鬼淵と呼ばれる恐ろしい淵がありました。この淵には、毎年1人の人間の生贄が必要とされ、選ばれた者は淵に突き落とされていました。

ある年、村で身重の女性がいました。夫は村の青年で、生贄に選ばれてしまいました。妻は自分の命を代わりに差し出そうとしますが、村人たちはそれを許しません。

絶望した妻は、我が子に「牛鬼に食べられたくなかったら、決して淵に近づいてはいけない」と言い残し、淵に身を投げました。

牛鬼の伝説

牛鬼淵に棲む牛鬼は、牛の頭と鬼の身体を持つ恐ろしい妖怪だと信じられていました。牛鬼は毎年1人の生贄を要求し、それを欠かすと激怒して村を襲うと恐れられていました。

生贄の風習

牛鬼淵に生贄を捧げるという風習は、村を守り、牛鬼の怒りを鎮めるために生まれたとされています。生贄として選ばれた者は、村人全員から憎まれ、恐れられていました。

物語の結末

妻の死後、村に幸せが訪れました。牛鬼は姿を消し、生贄の風習も終わりました。しかし、牛鬼淵の伝説は村人たちの心に深く刻まれ、決して忘れてはいけない教訓として語り継がれていきました。

教訓

『牛鬼淵』は、迷信や恐怖がいかに人々の心を歪め、悲劇を生み出すかという教訓を伝えています。また、自己犠牲や愛の力も強調しています。

荒坂長者

まんが日本昔ばなし『荒坂長者』

あらすじ

昔、播磨国(現・兵庫県)に荒坂長者という大変な金持ちがいました。長者は自分や自分の家族の裕福さに満足し、他人のことは気にしませんでしたが、ある夜、夢の中で「財産を他人に分けて賑やかに暮らせ」というお告げを受けます。

長者はこのお告げに従い、財産を人々に施し始めました。するとみるみるうちに、荒れ地だった周辺が緑豊かな田園地帯に生まれ変わり、人々がそこで平和に暮らすようになりました。

しかし、長者の妻は夫の行動に腹を立て、邪魔をしようと企てました。ある日、長者が人々に粥を施そうとしたとき、妻は粥に大量の砂を混ぜ込みました。それでも長者は気にせず、人々に粥を配ったのです。すると不思議なことに、人々が粥を食べると、砂はすべて金や銀に変わり、人々はさらに豊かになりました。

長者の妻は自分の行いを恥じ、夫に謝りました。長者は妻を許し、夫婦は仲良く暮らしました。

報復

その後、荒坂長者のもとに、以前金貸しで彼にひどい目に遭わされた男が訪れました。男は長者に「自分の命を奪え」と頼みました。長者は最初は戸惑いましたが、男の苦しみを汲み取って、彼を自分の持っていた刀で斬りました。すると、長者の刀から毒の霧が立ち上り、長者と彼の妻は両目が潰れました。

教訓

『荒坂長者』の教訓は、次のようなものです。

  • 財産は分かち合って人々と共に楽しむべき。
  • 他人を傷つけたり、不当に苦しめたりしてはならない。
  • 人の行いには、必ず報いがある。

その他

  • 荒坂長者の伝説は、現在も播磨地方で語り継がれています。
  • 『荒坂長者』のアニメ版は、1978年に放映されました。
  • 『荒坂長者』は、しばしば「荒城長者」というタイトルでも知られています。

隠れ島の婿さま

「隠れ島の婿さま」あらすじ

昔、ある村に乙姫という美しい娘がいました。しかし、彼女は生まれつき口が曲がっていて、誰も彼女を娶ろうとしませんでした。

ある日、乙姫は村の祭りに参加しました。すると、突然現れた大風が彼女を海へさらってしまいました。乙姫は「隠れ島」と呼ばれる神秘的な島にたどり着きます。

隠れ島には、口曲がりで誰も近寄らない漁師の若者、弓之助が住んでいました。乙姫は弓之助の家に滞在し、彼の漁を手伝うようになります。

ある日、弓之助が漁に出たまま戻りません。乙姫は彼を心配して探しますが、どこにも見当たりません。その夜、乙姫が弓之助の寝床で寝ていると、突然、弓之助が戻ってきました。

しかし、弓之助は何かおかしいのです。彼は乙姫に「私は人間ではない」と打ち明け、自分の正体が「河童」であることを明らかにします。河童は普段は人間に変身していますが、水に濡れると元の姿に戻ってしまいます。

乙姫は弓之助の正体が河童だと知っても驚きませんでした。彼女は彼を慕っていましたし、彼も乙姫を愛していました。こうして、乙姫と弓之助は結婚し、隠れ島で幸せに暮らすことになりました。

登場人物

  • 乙姫: 口が曲がっており、誰も近寄らなかった美しい娘。
  • 弓之助: 隠れ島に住む口曲がりで、誰も近寄らない漁師の若者。実は河童。
  • 河童: 水に濡れると元の姿に戻ってしまう、水棲の妖怪。

舞台

  • 隠れ島: 神秘的な島。

教訓

  • 外見に惑わされてはいけない。
  • 本当の美しさは内面にある。
  • 愛は障害を乗り越えることができる。

エビとカラス

タイトル: エビとカラス

あらすじ:

昔、川辺にエビの喜助が住んでいました。喜助はいつも自分の殻が小さくて恥ずかしく思っていました。

ある日、喜助は川で水浴びをしていると、カラスの権八がやってきました。権八は喜助の小さな殻を見て、「なんじゃい、このみっともないのは」とからかい始めました。

喜助は悔しくて、「俺の殻は小さいけど、川で速く泳げるんだ」と反論しました。権八は「じゃあ、川を競争しよう」と提案しました。

競争が始まると、喜助は自慢の速さで泳ぎました。しかし、権八は空を飛んで川の上を悠々と進みました。喜助は負けを認め、権八に謝りました。

権八は「殻の大きさや姿が違っていても、自分の得意なところで勝負すればいい」と言いました。喜助は権八の言葉に感動し、自分の殻を気にするのをやめました。

教訓:

  • 外見に関係なく、自分の得意なことで勝負することが大切。
  • 自分の能力を認め、自信を持つことが重要。
  • 他人の外見や能力を批判するのではなく、尊重することが大事。

三合ばば

まんが日本昔ばなし『三合ばば』

あらすじ

貧しい老夫婦が井戸端でうなだれている。すると、どこからともなく「三合ばば」と呼ばれる老婆が現れ、夫婦に金貨を3枚与える。だが、この金貨には恐ろしい条件があり、1枚使うと1人の家族が死んでしまうというものだった。

夫婦は金貨を使うことなく、大切にしまい込んだ。しかし、ある日、悪徳商人に騙され、1枚目の金貨を使ってしまった。すると、夫がすぐに亡くなってしまった。

悲しみに暮れる妻は、2枚目の金貨を使って夫を生き返らせる。だが、今度は妻が死んでしまった。娘は悲しみの中で1人で生きていたが、ある日、3枚目の金貨を見つける。

娘は金貨を井戸に投げ込み、三合ばばに返した。すると、死んだはずの父と母が生き返って一緒に暮らし始めた。

登場人物

  • 貧しい老夫婦: 金貨を与えられたが、恐ろしい条件に苦しめられる。
  • 三合ばば: 金貨を与える謎の老婆。
  • 悪徳商人: 老夫婦を騙して金貨を奪う。
  • 娘: 両親が死んだ後、一人で生きる。

テーマ

  • 貪欲の代償: 金貨の代償として、家族を失ってしまう。
  • 親子の絆: 両親の死を悲しむ娘と、娘の思いやりに心を動かされる両親。
  • 因果応報: 三合ばばに受けた恩を返すことで、悲しみから救われる。

逸話

  • 「三合ばば」は日本各地に伝わる昔話で、金貨を与えた条件は地域によって異なる。
  • この昔話は、物を大切にすること、欲張りすぎないことの教訓を伝える。
  • まんが日本昔ばなしでは、三合ばばを大木民子が演じた。

播磨のめっかい

まんが日本昔ばなし『播磨のめっかい』

あらすじ

播磨国(現在の兵庫県)に、心優しい一休さんが住んでいました。ある日、一休さんは道端で、なにも食べていない貧しい娘に出会い、娘を連れてお寺に帰ります。僧侶たちが娘に食事を出そうとしますが、娘は自分のために食べ物を使うことを拒否します。代わりに、僧侶たちの残飯を譲ってくれるよう頼み、それを貧しい人たちに分け与えます。僧侶たちは娘の慈悲深さに感銘を受けますが、娘は「めっかい」と名乗るだけで、自分の名前や身の上を明かしません。

やがて、村には疫病が蔓延します。村人たちは一休さんに助けを求めますが、一休さんは「おのれを捨てよ」とだけ答えます。めっかいは、病人に食べさせるために自分の身体の一部を削り取ります。僧侶たちはめっかいの行為に驚き、彼女が実は過去に村を救った姫君であることに気づきます。

姫君は、自分の体が食べられますようにと願い、亡くなると、村の疫病は収まります。村人たちは姫君の遺骨を寺に葬り、彼女の慈悲を称えて「めっかいさま」と崇めます。

登場人物

  • 一休さん: 心優しい僧侶で、めっかいを助けます。
  • めっかい: 貧しい娘で、慈悲深く、自分の身体を削り取って病気の人たちを救います。
  • 村人: 疫病に苦しんでいます。
  • 僧侶: 一休さんの住む寺の僧侶で、めっかいの慈悲に感銘を受けます。

教訓

この話は、自己犠牲、慈悲、そして他人を助けることの大切さを教えてくれます。また、「おのれを捨てよ」という一休さんの言葉は、自分自身を忘れた無私の奉仕の重要性を示しています。

備考

『播磨のめっかい』は、実在した播磨国の姫君、明石姫がモデルになっていると考えられています。明石姫は、疱瘡の流行で亡くなったと伝えられています。

虹の渡し舟

『虹の渡し舟』

あらすじ

昔々、山奥に貧しい夫婦が住んでいました。夫は病気で働けず、妻は機織りで生計を立てていましたが、織った布を売っても生活は楽になりませんでした。

ある日、妻が川辺で洗濯をしていると、美しい七色の虹が現れました。すると、虹の向こうから白い小舟がゆっくりと近づいてきました。小舟に乗っていたのは、白衣を着たお爺さんでした。

お爺さんは、妻の貧しい生活を見て気の毒に思い、こう言いました。「私は虹の渡し舟の船頭じゃ。困った人がおったら、虹の橋を渡って行ってお助けするんじゃ。」

妻は驚きながらも、状況を話しました。お爺さんは、「私が手伝ってやろう。明日以降、お前の織った布を虹の渡し舟で都に運んで、高い値段で売ってやろう」と言いました。

翌日、妻はいつものように布を織ると、虹の橋を渡ってお爺さんに渡し舟で運んでもらいました。すると、都ではその布が高値で売れ、夫婦はたちまち裕福になりました。

ある日、お爺さんは再び妻のもとを訪れ、「お前は十分に助かったじゃろう。これからは虹の渡し舟は出さんことにする」と言いました。そして、虹の橋も姿を消しました。

妻は感謝の気持ちでいっぱいになり、お爺さんを送り出しました。

教訓

  • 善行は報われる。
  • 困っている人は助け合うべきである。
  • materiかし富は永遠ではない。
  • 感謝の気持ちを忘れない。

ふとんの話

まんが日本昔ばなし「ふとんの話」

あらすじ

昔々、貧しい農家の老夫婦がいました。夫婦には布団がなく、寒い夜には布切れをまとって寝ていました。

ある夜、老夫婦が寝ていると、家の外から「寒い、寒い」という声が聞こえてきました。老夫婦は布団がないので外に出ることができません。

すると、声が「私は欲ばりな蛇だから、布団を一枚だけちょうだい」と懇願しました。老夫婦はかわいそうに思い、布切れを一枚外に出してやりました。

すると、蛇は「ありがとう」と言って去っていきました。それから数日後、再び蛇の声が聞こえてきました。

「私はもっと欲ばりな蛇だから、布団をもう一枚ちょうだい」

老夫婦はためらいましたが、また一枚布切れを外に出しました。すると、蛇は「ありがとう」と言って去っていきました。

数日後、また蛇の声が聞こえてきました。

「私は一番欲ばりな蛇だから、全部の布団をちょうだい」

老夫婦は困りましたが、蛇に同情して全てのかけ布団を窓から外に出してやりました。

すると、蛇は「ありがとう」と言って布団を飲み込みました。そして、老夫婦の家の周りを3周回ると、田んぼのほうに消えていきました。

翌日

朝になると、老夫婦が家の中を見渡すと、新しい掛け布団が3枚置いてありました。老夫婦は大喜びし、欲ばりだった蛇が心を改めたのだと気づきました。

教訓

  • 思いやりを持つことの大切さ
  • 欲張らないことの大切さ
  • 困っている人を助ければ、いつか自分に返ってくる