隠れ島の婿さま

「隠れ島の婿さま」あらすじ

昔、ある村に乙姫という美しい娘がいました。しかし、彼女は生まれつき口が曲がっていて、誰も彼女を娶ろうとしませんでした。

ある日、乙姫は村の祭りに参加しました。すると、突然現れた大風が彼女を海へさらってしまいました。乙姫は「隠れ島」と呼ばれる神秘的な島にたどり着きます。

隠れ島には、口曲がりで誰も近寄らない漁師の若者、弓之助が住んでいました。乙姫は弓之助の家に滞在し、彼の漁を手伝うようになります。

ある日、弓之助が漁に出たまま戻りません。乙姫は彼を心配して探しますが、どこにも見当たりません。その夜、乙姫が弓之助の寝床で寝ていると、突然、弓之助が戻ってきました。

しかし、弓之助は何かおかしいのです。彼は乙姫に「私は人間ではない」と打ち明け、自分の正体が「河童」であることを明らかにします。河童は普段は人間に変身していますが、水に濡れると元の姿に戻ってしまいます。

乙姫は弓之助の正体が河童だと知っても驚きませんでした。彼女は彼を慕っていましたし、彼も乙姫を愛していました。こうして、乙姫と弓之助は結婚し、隠れ島で幸せに暮らすことになりました。

登場人物

  • 乙姫: 口が曲がっており、誰も近寄らなかった美しい娘。
  • 弓之助: 隠れ島に住む口曲がりで、誰も近寄らない漁師の若者。実は河童。
  • 河童: 水に濡れると元の姿に戻ってしまう、水棲の妖怪。

舞台

  • 隠れ島: 神秘的な島。

教訓

  • 外見に惑わされてはいけない。
  • 本当の美しさは内面にある。
  • 愛は障害を乗り越えることができる。